山形県上山市名産 紅柿  
紅柿
紅柿 .をつくって50年。山形県上山市の老舗農家が、ご案内します。
 
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民話「柿童子」ついて

むかしむかし、秋の夕ぐれに柿の木でカラスがあまり騒ぐ ので、細谷村の春光院の和尚さまが庫裡の外に出てみると、 柿の木の根もと担うす汚ない童子が一人うずくまっていまし た。
(土地では、上関根村の延命寺の和尚さんとも伝えられている)


この童子は、双児の弟で萱平(かやたいらとよびます。今はもう人は住んでいません。東南方向の山の中の村でした)に身よりもないまま、兄と住んでいましたが、兄つあんが家を出て帰ってこないの で、兄を探しに弟の童子が古屋敷から宮川に出て、姥懐(うばふところ、皆沢)に出 たが、陽が暮れて寺までやっとたどりついたということです。


和尚さまは、温かいおかゆをご馳走しましたが、次の日も 朝から童子は一日中柿の木に上っていました。

こんな日が 毎日続きました。
まるで童子は、カラスから柿を守っているようでした。
村 の人はこの子を「柿童子」というようになりました。


秋も更けて七日七晩大風がふいて、柿の実がたたきつけら れるほどでした。それでも柿童子は柿の枝の上で柿を守っ ておりました。


やがて嵐かやんで秋晴れになりましたが、沢山の柿は何処 へやら、タツタ一つの柿があるだけで、それっきり柿童子の 姿もありませんでした。


話かわって、今から三百年ほど前、宮川が大洪水にあって 三関根村も泥水に浸りました。上関根の庄屋、川口久右ェ門 さんでも使い川が泥でいっぱいになったので、川ごみをさら って小屋のそばぽ積み上げておきました。

ある日、赤い翼の小鳥が萱平の方から飛んできて遊んでい ました。
やがて、この川ごみの中から小さな柿の双葉が出 てきました。川口さんは、これを大切に育てると甘柿に変 りました。


それ以来、村の人はその柿の種や、さし木、根わけなどし てもらい近くの山里、関根郷は美味しい干柿の産地になりま した。


しかし、今では柿童子の噂も翼の赤い小鳥の話も語らなくなりました。



参考:日本民俗学会会員 萩生田憲夫様



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